ビルのCO2排出量削減ソリューション事業

通信+AI活用によりビルの空調にかかる消費電力とCO2排出量を削減

BIGLOBEは、X1Studio株式会社とともに、クラウドとAIを活用したビルのCO2排出量削減ソリューションに参入することを2021年11月に発表しました。提供する「クラウド型空調自動制御ソリューション」は、ビルの空調に関わる電気量を削減すると同時に、CO2排出量削減に貢献します。

きっかけ

BIGLOBEは二軸の事業運営を行っています。BIGLOBEのコアの事業はモバイルサービス・光回線+ISPサービス・クラウドサービスといった通信事業ですが、それに加え、通信事業を活用した社会・環境に貢献する取り組みを、新規事業として取り組んでいます。「人と社会の未来づくりに貢献する。」をスローガンにSDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、アクションを行っています。

「環境」「社会」「経済」BIGLOBEはこの3つのレイヤーで「三方よし」の価値提供にチャレンジしています。その一つの取り組みとして、通信とAIを活用してビルの消費電力とCo2の排出量の削減に取り組んでまいります。
脱炭素社会に向けた活動は関心度が高いトピックスです。本ソリューションによって、“企業よし・社員(人)よし・環境よし”の「三方良し」を実現します。

取り組みの詳細

本ソリューションは、ビルの既存のBEMS(注1)に接続し、AIで最適な空調を管理する「BRAINBOX AI」を活用します。「BRAINBOX AI」は国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)での取組みである「Tech for Our Planet」チャレンジプログラムに参加、スタートアップ10社の中でトップイノベーション賞を受賞しています。すでに海外では、150都市、285の物件において導入されています。
日本ではX1Studioが「BRAINBOX AI」の正式代理店となり、本サービスの取り扱いを始めています。

(注1)BEMSとは、Building and Energy Management Systemの略で、「ビル・エネルギー管理システム」のこと。電気やガスなどエネルギーの使用状況の「見える化」や分析、自動制御など、全般的なエネルギーマネジメントを可能にするシステム
BIGLOBEは、X1Studioと包括的な協業を行い、通信をはじめとする事業運営サポート、アライアンス支援、営業から保守までのバリューチェーンを強化します。

クラウド型空調自動制御ソリューションを実現する「BRAINBOX AI」の特長

COP26 Tech For Our Planet でTOP INNOVATION賞
https://together-for-our-planet.ukcop26.org/tech-for-our-planet/

BRAINBOX AIはこのような仕組みで提供されます。

利用にあたってはビルにすでに設置されているBEMSと同じネットワーク上に機器をイーサネットで接続するだけで完了となり大きな工事は必要ありません。

この機器がセキュアなVPNでBRAINBOX AIのクラウドにつながり、AIがビルの建物モデルを学習・外部の気象情報を組み合わせ、最適なBEMSの制御方法を算出します。

このデータが建物へと送り返され、BEMSを通じて効率の良い制御を実現します。

AIが居室内の気温の変化を高精度で予測し、空調を制御することで、“企業よし・社員(人)よし・環境よし”の「三方良し」を実現します。

“企業よし”
企業にとっては消費電力とコスト削減を実現します。利用料は「BRAINBOX AI」によって削減できた電気代の半額分を毎月利用料としてお支払いいただきます。導入にあたっての機器代や費用などは不要で、省エネ・コスト削減が実現できます。

“社員(人)よし”
今日はビルの中が暑い、寒いといったことがなくなり、快適な環境を享受することができ、建物内にいる社員(人)の満足度の向上につながります。

”環境よし”
そして、消費電力の削減と連動して、CO2排出量の削減にも寄与します。

パートナー企業

関連情報

プレスリリース
2021/11/16
BIGLOBEがX1StudioとクラウドやAIを活用したビルのCO2排出量削減ソリューション事業に参入
~「クラウド型空調自動制御ソリューション」を本日より提供開始~

X1Studio株式会社、ルートロンアスカ株式会社 主催ウェビナー
2021/11/24
#2021建物のデジタル化 ~スマートビルのスペシャリストに聞く~
これからの時代に必要となる、「スマートビル」の実現方法

スペシャルゲストとして有泉社長が登壇 (映像の21:40頃~)
ビルエネルギーソリューションで”三方よし”を実現する