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BIGLOBE、NECの仮想化対応MVNOソリューションを活用し
5G時代に向けてモバイルサービス基盤を全面的に仮想化

~リモートワークで障害復旧が可能になるなど新しい生活様式に対応~

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2020-11-18

ビッグローブ株式会社
日本電気株式会社

ビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:有泉 健、以下:BIGLOBE)は、5G時代に向けてモバイルコアシステムに日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野 隆、以下:NEC)の仮想化対応MVNOソリューションを採用し、全面的に仮想化されたモバイルサービス基盤を導入しました。

新たに導入したモバイルサービス基盤は、汎用サーバ上においてソフトウェアで構成されるため、故障発生時は予備のサーバにソフトウェアを移動することで復旧が可能になり、これまでのようなデータセンター現地でのハードウェア交換対応が不要になりました。これらの操作は自動的、もしくはリモートで行うことができるため、BIGLOBEでは、データセンター緊急出動の7割削減が可能になります。

BIGLOBEは、スマホで通信量を気にせず、対象サービスの動画や音楽が楽しめる「エンタメフリー・オプション」を提供しています。また、在宅勤務をはじめ働き方が急変したことで、通信トラフィックも急激に変化しました。従来こうしたサービスを支えるモバイルコアシステムは、専用ハードウェアで構成されており、柔軟性や拡張性の部分で課題がありました。

BIGLOBEは、今回採用したNECの仮想化対応MVNOソリューションを活用することで、新たなサービスの開発やサービスメニューの変更などを迅速かつ柔軟に対応することができるようになりました。

NECが提供する仮想化対応MVNOソリューションの特徴は以下のとおりです。

■5G時代の技術を先行して導入
5G時代の特長的技術であるネットワークスライシングにより用途に応じてネットワークを論理的に分割し、モバイルコアシステムの各ノードにはNEC製のP-GW(PDN Gateway)やTMS(Traffic Management Solution)だけでなくマルチベンダ製品を採用、全て仮想化ソフトウェアで実現しています。
現状のLTEだけでなく5Gで求められるネットワーク要件にも対応可能であり、お客さまに快適に使い続けていただくためのネットワークを提供します。

■サービス提供アジリティを向上
新たなサービスを提供する際にも、専用ハードウェアの調達や工事を省略化し、新規のネットワークスライスを追加するだけで必要な論理ネットワーク構成を実現できます。また、将来的にはソフトウェア更新によりAIを活用したリアルタイム分析や自動通信制御といった最新技術を適用することでサービス設計や検証の自動化を図るなど、MVNO事業者のサービス提供までに必要な工程を短縮、効率化しつつ、サービスの特性に応じた最適なネットワークを迅速に提供することができます。

■障害時も自動復旧でデータセンター緊急出動を7割削減
マルチベンダ製品の組み合わせでも、統合管理を可能にするMANO(注1)により、自動で故障を検知、復旧する仕組みを構築。障害発生時でもバックアップシステムを自動的に構築することが可能になり、データセンター緊急出動による機器の交換作業を7割削減可能です。またリモート操作や自動化といった効率的なスマートオペレーションにより、在宅勤務などによる通信トラフィックの急増にもソフトウェアで迅速に対応できるほか、サービスの開発納期短縮、品質向上も実現します。

NEC 仮想化対応MVNOソリューション

ネットワークスライシングの活用イメージ

BIGLOBEは、今後「エンタメフリー・オプション」の更なるサービス領域拡大による新たな“楽しい”価値提供を目指すほか、将来の5G時代に向けて、多拠点化やクラウド連携など新たなサービスを開拓してまいります。  

NECは、ネットワークの強みを活かした新たな領域におけるサービス事業を推進しています。本仮想化対応MVNOソリューションにより、MVNO事業者の多様で迅速なサービス展開を支援して参ります。

以上

(注1) Management and Network Orchestration
NFVアーキテクチャにおいて、ネットワークサービスとリソースの統合的な管理・制御、最適化(オーケストレーション)を担う。本プロジェクトではMANOにOpenStackプロジェクトの一つであるTackerを採用。

本件に関するお客さまからの問い合わせ先

NEC ネットワークサービス企画本部
E-Mail: contact@nwsbu.jp.nec.com