オンプレミスからクラウド基盤への移行

BIGLOBEの多くのサービス、数百万の会員を支えるバックオフィスシステムの基盤をオンプレミスからクラウドに移行して運用しています。クラウドの特性を生かしたサービス開発でお客さまの期待を超えるインターネットサービスの素早い提供に貢献していきます。

クラウド活用の狙い

従来型のデータセンター運営を見直し、サービス基盤の全面的なクラウド化の推進を開始しました。クラウドの活用は、事業環境の変化に合わせてITリソースを最適化するだけでなく、より先進的な技術に取り組める環境下でエンジニアのスキル向上を促し開発を推進することで、お客さまの期待を超えるインターネットサービスを素早く提供するためです。

クラウド移行の取り組み

2018年ごろから、データセンターで稼働するBIGLOBEの多くのサービスや数百万の会員を支えるバックオフィスシステムの基盤を4か年計画でクラウドに移行するプロジェクトを立ち上げ、2023年に移行完遂しました。

CoE立ち上げ

移行プロジェクトの立ち上げにあたっては、クラウドの知識・ノウハウを集約・整理して全社展開するCoE(Center of Exellence)という組織を立ち上げました。各部門で移行・クラウド活用を進める中で得られたノウハウを全社展開することで、スムーズな移行の推進と全社的なクラウドスキル・ノウハウの底上げを行っています。

セキュアな共通基盤整備

クラウドを全社的な基盤として活用する大前提としてセキュリティ確保が求められます。BIGLOBEでは最低限のセキュリティ確保をするための共通基盤を整備することで、エンジニアが安心してスピーディなクラウド活用を実現しています。

エンジニア育成

エンジニアのスキルを高めるための取り組みを積極的に行っています。クラウドスキルを高める体制と社内での定期的な勉強会やノウハウ事例共有会の開催により、エンジニア同士がスキルを高め合い、スピーディなサービス開発に活かされています。

クラウド移行

2018年ごろから、データセンターで稼働する6,000台超のサーバからなる複数システムをクラウドに移行開始。特に数百万の会員情報をはじめ膨大な情報を格納したデータベースを含むバックオフィスシステムの移行においては、レガシーな仕組みのクラウドネイティブ化への刷新とともに、大掛かりな移行方式の確立や遅延にセンシティブな箇所のパフォーマンス維持といった細かな課題まで、AWSのエンジニアチームとともにじっくり検証・解決しながら対応を進め、2023年9月には無事すべてのレガシーなデータセンターからの移行を完遂しました。

クラウド活用の今後

クラウドの特性を活かしたさらなるクラウドネイティブ化を図り、またエンジニアのモチベーションを高める体制と環境を整えて成長をうながすことで、いつでもつながるインターネットサービス、お客さまの期待を超えるインターネットサービスを素早く提供していきます。