NECビッグローブ株式会社
NECビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役執行役員社長:飯塚 久夫、以下BIGLOBE)は、ツイッター上に投稿されたツイート(利用者の投稿)の分析が可能な「感°report(かんどれぽーと)」(注1)を提供しており、このたび東日本大震災における利用者のツイート内容について、3月11日から4月10日までの1ヵ月を中心に調査を行ないました。
( http://tr.twipple.jp/info/bunseki/20110427.html )
震災当日は、被害状況や避難所情報の確認のほか、電話がつながりにくい状況での安否確認ツールとしても使われており、1日のツイート数が通常の1.8倍に急増。ツイート内容も通常はエンターテインメント情報が約6割を占めるところ、震災関連のツイートが7割を占めました。震災後は、情報の信憑性を高めるために情報元のURLを記載するツイートが増加、引用元はマスメディアや、震災関連情報サイトが上位になっており、様々な情報を多面的に収集し判断・拡散するという、新しい情報摂取のスタイルが定着しました。さらに、ツイッターならではの活用方法としては、節電協力を呼びかけた「ヤシマ作戦」や「pray for japan」の拡散など、利用者同士で協力しあう行動が多くみられました。また、3月末になっても震災関連ツイートが5割を占める中、3月29日のサッカーチャリティマッチが放送された日には、エンターテインメント関連のツイート数が6割を超えました。
1.1日のツイート数が1.8倍に
1日の平均ツイート数約1800万件に対し、震災当日の3月11日は、約3300万件とツイート件数が1.8倍に増加。震災後1週間は2500万件以上の日が続き、以降も平均ツイート数が2200万件を超えているなど、震災前と比較して20%以上増加した。
2.震災関連のツイートが、タイムラインの約7割を占める
通常時は、エンターテインメント系の話題が、約6割を占めているが、3月11日から1週間程度は、震災関連のツイートが、7割~8割を占めた。地震・津波による被害状況や安否情報、復旧活動、福島原発・放射線、計画停電、買い占めや枝野官房長官、自粛ムード、寄付・復興など、地震の規模・範囲ならびに継続して人々の心を占める状況がつづいた。また、電話の代わりに安否確認に使ったケースが多かったことが、「大丈夫だった?」「無事?」などのコメントの多さからも推察できた。
3.マスメディアの報道に様々な情報を組み合わせた情報発信
ツイート内に含まれたURLのリンク先ランキング(ドメイン)1位は「NHK」。 他にも、朝日新聞社、ニュースサイトの47NEWSや、東京電力サイトなど、正確な情報を確証として引用したツイート状況が見られた。また、マスメディアではフォローが困難な、被災者の消息情報を共有する「Google Person Finder」、避難所マップへのリンク、USTREAMでの中継や独自取材情報、専門家の解説など、利用者ごとに様々な情報を収集し、報道と組み合わせ有用な情報を伝播していくという新しい動きが定着したと推測される。
3月11日~4月10日 被リンクドメインランキング |
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NHK:各放送局災害情報
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東京電力:計画停電グループPDF
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asahi.com(朝日新聞社): <福島第二原発3号機、原子炉停止に成功 東電 – 東日本大震災> |
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速報 – 47NEWS(よんななニュース)
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Google Person Finder (消息情報): 2011 東日本大震災 |
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USTREAM <フリージャーナリスト-岩上安身によるUTREAM> |
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アメーバブログ
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Googleマップ<東京都内避難場所>
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Livedoorブログ <MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説> |
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10 |
毎日jp(毎日新聞)
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4. ツイッターを通じて発生したコラボレーション
節電を呼びかけた、通称「ヤシマ作戦」が出現した3月12日には、このワードを含む153,928件のツイートが起こり、被リンクURLも10位にランクイン。日本への応援メッセージを集めた「pray for japan」がランキングで9位、「Twitterで投稿された心に残るつぶやき」が5位にランクインするなど、困難な状況に負けずに励ましあう行動が目立った。
また、同じような情報が繰り返し掲載されたり、誤情報の訂正が困難になるリツイート機能についても、不要になった情報の削除が一斉に可能な「公式リツイート」の活用が、震災後の翌日から利用者同士の間で推奨された。ツイッターサービスを提供する企業からの発表は、3月21日であり、情報に対して受身になるのではなく、協力してより有益な情報を、必要な人に届けようとする行動が発生した。
5.大型のエンターテインメント放送が地震による緊張感を和らげた
サッカーの 「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティマッチ」が行なわれた3月29日は、エンターテインメントの話題が6割を越えた。前日までは、震災に関するツイートが5割を占め、エンターテインメント関連の話題が3割程度であった。また、震災直後は1割以下だったエンターテインメントの話題が、テレビで劇場版「ONE PIECE」が放送された3月19日には3割以上、スタジオジブリのドキュメンタリーが放送された3月21日は5割を越えるなど、大型のエンターテインメント作品のテレビ放映により、ツイッター上の緊張感が緩和した様子が伺えた。
【分析概要と結果の詳細】
以 上
(注1)
ツイッターデータ分析サービス: ツイッターに投稿された評判情報を分析するサービス。(月額10万円~)。
(注2)
投稿元については、ツイート毎に付与される利用クライアント(ソース情報)で判定しています。ただし、PCクライアントと携帯などの区別がつかないものについては、PC/携帯に集計しています。
※記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
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