NECビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役執行役員社長:飯塚 久夫、以下BIGLOBE)は、迷惑メール対策の強化として、送信者アドレスを偽装したメールの判別が可能となる送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」をBIGLOBEのメール受信サーバに本年9月より導入してまいります。
「DKIM」は、メール送信サーバで作成した電子署名を使って、メールアドレスの偽装を検証する技術であり、既にBIGLOBEが導入している「SPF(Sender Policy Framework)」とあわせて利用することで、より精度の高い送信ドメイン認証を実現するものです。BIGLOBEのメール受信サーバで検証した結果はメールヘッダに付与され、BIGLOBEメール受信者による送信者アドレスの偽装の判別が可能となります。
このたび、インターネット技術の国際標準化組織であるIETF(Internet Engineering Task Force)が、「DomainKeys」を改良した「DKIM」をインターネット標準技術文書(RFC)として本年5月22日に発行したことに基づき、BIGLOBEでは、いち早くメール受信サーバに導入することを決定したものであります。
「DKIM」の特長は下記の通りです。
- 電子署名に基づいて認証を行うことで、転送メールについても正しく認証できる。一方「SPF」では、送信サーバのIPアドレスに基づいて認証を行うため、送信サーバと転送サーバが異なる転送メールは正しく認証できない。
- 「DomainKeys」の仕様を改良し、電子署名を作成したヘッダ情報の明記を必須としたことで、メールの配送途中で追加変更されるヘッダによる誤認証を減少させることができる。
昨今、迷惑メールにおいては、送信者アドレスを偽装した手法が一般的なものになっており、金融機関やカード会社のアドレスに偽装したメールから偽のホームページへ誘導し、個人情報を搾取するフィッシング詐欺や有料コンテンツの利用料を請求する架空請求といった被害が深刻な問題となっております。今回、BIGLOBEがいち早く「DKIM」を導入し、普及を促進することで、BIGLOBEユーザに安全なインターネット利用環境を提供するとともに、全てのインターネットユーザが快適にメールを利用できる環境づくりに貢献してまいります。
以上
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