団塊世代が定年を迎えて大量退職が始まる、いわゆる「2007年問題」が目前に迫っています。BIGLOBE Station50では40代から60代のモニターを対象に「第3回 世代別アンケート調査〜コミュニティの変移」を行い、定年を境とし、その前後でコミュニティがどう変わっていくのかを調査しました。
この調査では、社会学で言う“コミュニティ”を“社会的な空間(=場)”と捉え、相互補完しあう2つの場(職場などの「がんばる場※1」、そして心身をリフレッシュさせるなどの「やすらぐ場※2」)に着目。世代間でどのような違いがあり、また退職後に環境が変わってしまったら、どのような“コミュニティ”で他者との関係を形成していくのかを探りました。
※1: 「がんばる場
ここでは、最も社会的に活躍する場/能力を発揮する場/責任のある場を「がんばる場」と呼びます。
※2: 「やすらぐ場」
「がんばる場」とは反対に、安心感を得る場や、リフレッシュする場を「やすらぐ場」と呼びます。
<調査結果の概要>
1.60代、新たな活動の場は、男性は外向的コミュニティ、女性は内向的コミュニティ。
男女共に40、50代で主要な「がんばる場」であった職場が、60代では半数に減少しています。これは主に退職によるものと考えられ、60代は新たな「がんばる場」を求める人生の節目であると言えます。
また、60代の男女間における大きな違いは、男性が地域活動やボランティアなど、社会的貢献の意義をもつ外向的コミュニティへの参加が増加しているのに対し、女性は趣味・習い事という自分の価値観を重視した内向的コミュニティへの参加が増加している点です。
2.多くの人にとって家はやすらぎの場。一方で、年代を経るごとにその傾向は減少。

性別・年代を通して「家」と答えた方が全体の6〜7割を占めており、多くの方にとって、家という場所は「やすらぐ場」であることが分かります。
一方で、年代を経るごとにこの傾向は減少し、家以外の「やすらぐ場」が増加します。主に「習い事・趣味の場」と「古くからの友人の集まり」の2つで、家以外の「やすらぐ場」の半数以上を占めます。男女共に「やすらぐ場」は、ボランティアや地域活動のようないわゆる活動的な場よりは、落ち着いた関係を築ける場に求めているようです。
3.男女共に、定年後の環境変化をポジティブに受け止めている60代が8割以上。

男女共に、「がんばる場」と「やすらぐ場」のバランスに対する満足度は年代が上がるにつれ上昇し、60代では全体の約85%がこれらのバランスに満足している事がわかります。
60代で迎える大きな環境変化は、「がんばる場」と「やすらぐ場」とのバランスに対する満足度にネガティブな影響を与えてはおらず、むしろ好影響を及ぼしていると言えます。多くの人はこの環境変化をポジティブに受け止めているようです。
さらに詳しい調査結果は、「BIGLOBE Station50 第3回 世代別アンケート調査結果〜コミュニティの変移」(http://station50.biglobe.ne.jp/vote/03/)をご参照ください。
<実施概要>
- 調査対象: BUネットリサーチモニター(BIGLOBEカフェ会員※3)
- 調査方法: インターネット上のアンケートによる調査
- 調査実施時期: 2006年3月
- 回答者数: 1,201名
(*内訳: 男性50.0%、女性 50.0% / 40代 33.3%、50代 33.3%、60代 33.3%)
※1:「BIGLOBE Station50(ステーション50)」について <URL: http://station50.biglobe.ne.jp/>
団塊世代を中心とした「アクティブシニア」向けに、情報を提供するポータルサイト。「60/70年代懐かしの特集」、「おとなのたまり場ボンビバン」、「金融」、「旅行」情報など、コンテンツも充実。
※2:インターネットリサーチサービス「BUネットリサーチ」について <URL: http://www.bu-net.jp/>
「BU(ビーユー)ネットリサーチ」は、インターネット事業者であるBIGLOBEと、調査会社ユーティルが共同で本年11月より提供を開始したインターネットリサーチです。BIGLOBEが有する約160万人の大規模モニターと、ユーティルの調査ノウハウを結集したリサーチシステムにより、上質な調査結果にフォーカスしています。
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