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プレスリリース
BIGLOBE
2009年09月16日

「サーモグラフィ」と「多点温度測定システム」を組み合わせ、
BIGLOBEデータセンターのエコ対応を強化
〜「LED照明」導入も併せて実施〜
 
NECビッグローブ株式会社
 

NECビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役執行役員社長:飯塚 久夫、以下BIGLOBE)は、BIGLOBEデータセンターで「サーモグラフィ(注1)」と「多点温度測定システム(注2)」を組み合わせた空調の効率化を実現し、併せて「LED照明」による省電力化を実施することで、エコ対応を強化いたしました。

このたびのエコ対応強化では、「サーモグラフィ」の導入によりデータセンター内の温度分布を可視化することで、サーバや空調機器の最適な配置設計を実現いたしました。また、「サーモグラフィ」と同時に「多点温度測定システム」を採用することで監視ポイントを削減することができ、主要なサーバ、ネットワーク機器の周辺温度をリアルタイムで監視し、運用状況の変化に即応できるデータセンター全体の空調制御を実現いたします。BIGLOBEが培ってきたデータセンター構築ノウハウを活かしながら、「サーモグラフィ」と「多点温度測定システム」組み合わせることで、空調にかかる消費電力を25%削減してまいります。また、システムの構築にあたっては一般的な「多点温度測定システム」に比べて1/12のコスト(注3)で実現いたしました。

このたびのデータセンターのエコ対応の概要は、下記の通りです。

  1. 「サーモグラフィ」による機器配置の最適設計
    専用のサーモグラフィカメラ(注4)で、データセンター内の温度を毎月測定。温度分布を可視化し、高温・過冷却箇所や冷気漏れなどの問題点を特定できるため、サーバや空調の最適配置など、データセンター内の大規模な空調設計を行なうことができる。これにより冷暖分離の徹底が可能となり、空調の大幅な効率化を実現。

  2. 「多点温度測定システム」によるタイムリーな空調制御
    「サーモグラフィ」による温度測定結果をベースに、主要なサーバやネットワーク機器など重要監視ポイントに絞って温度測定センサーを配置することで、データセンター内のリアルタイムな温度監視を効率的に実現。急激なトラフィック増によるサーバの高熱化や、空調機の障害に迅速な対応ができる。

  3. 「LED照明」の採用により照明電力を削減
    蛍光灯と同等の明るさの「LED照明」を導入し、人がいるエリアのみ照明を使用する人感センサーを活用することで消費電力を70%削減。

 
現在、インターネット上のデータ量の急増に伴い、IT関連機器の台数が大幅に増加しております。このため、国内のIT機器による消費電力量は、2025年に現在の5倍(注5)に到達すると予測されており、多くの電力を消費するデータセンターにおいては、効率的な運用が求められておりました。このたびの取り組みは、このような状況に対応するもので、データセンターの構築から運用までを一括して行なっているBIGLOBEならではのノウハウを活かすことで、低コストで効果の高いエコ対応を実現したします。

BIGLOBEは今後もデータセンターのみならず、環境貢献につながるサービスや環境関連の認証を取得するなど様々なエコ対応を推進してまいります。

以上

 
(注1)
対象物から出ている赤外線の放出量を温度に変換して、温度分布を画像表示する装置あるいはその方法
 
(注2)
株式会社AnyWireの多点温度測定システムを採用
 
(注3)
サーバラック1台に3個の温度測定センサーを設置した場合と比較
 
(注4)
NEC Avio赤外線テクノロジー株式会社のサーモグラフィ装置を採用
 
(注5)
経済産業省 グリーンIT推進協議会調べ

 
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