ＮＥＣビッグローブ株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役執行役員社長：飯塚 久夫、以下BIGLOBE）とウタゴエ株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：園田 智也、以下ウタゴエ）はこのたび、大量の同時アクセスを効率的に実現するＷＥＢ上でのライブ動画配信トライアルを１１月１８日より実施し、本日から視聴に必要となる専用ソフトのダウンロードをトライアルサイト（URL：http://broadband.biglobe.ne.jp/live/）にて開始いたしました。
本トライアルは、Ｐ２Ｐ（Ｐｅｅｒ ｔｏ Ｐｅｅｒ）技術を利用したもので、BIGLOBEサーバからの動画配信に加え、視聴者のパソコンからの配信も併用するグリッド方式（注１）のライブストリーム配信サービスです。短時間にサーバアクセスが集中するライブ動画サービスにおいても、従来の１０分の１程度のサーバ・ネットワーク設備で対応できるため、低コストで短期間にインターネットを使った動画サービスを実現することが可能になると見込んでいます。また、BIGLOBEでは、本トライアルを通じ、動画配信に対する利用者ニーズの高まりや多様化に対応し、動画を活用した企業の更なるビジネスチャンス拡大を検証するほか、新たな動画配信環境の構築を進めてまいります。
また、ウタゴエは、２００３年から、自社でのＰ２Ｐ技術の開発に取り組んでおり、安全で高品質なサービスを目指し研究を進めてまいりました。現在では、ライブ配信、オンデマンド配信、ダウンロードシステムなど、従来サーバ・ネットワークへの負荷が大きかったサービスに対して、様々な角度から技術提供を行なっております。昨今の映像配信サービスはまさに人々の対話であり、コミュニケーションをシンボルとするウタゴエは、今後さらに充実した映像配信の実現に向けた支援を行っていくことで、市場の発展に貢献してまいります。
本トライアルの特長は、次の通りです。
- Ｐ２Ｐストリーム技術を活用した大規模動画配信
ウタゴエが開発したソフトウェア「UG Live」を活用。BIGLOBEの配信サーバに加えて視聴者のパソコンからも分散して動画を配信するため、サーバにかかる負荷を低減。従来の、配信サーバからのみの配信方式であるサーバクライアント型と比べ、小規模のサーバ・ネットワークで大規模の動画配信サービスが可能。
- 著作権保護対策と視聴者の安全性を実現
Windows Media Rights Management方式によるDRMによる著作権の保護に対応。 また、本トライアルでは、ライブストリーミングサービスであり、利用者のパソコンからは動画視聴中のみ、本コンテンツだけが配信される。
- 動画配信トライアル実施概要
- ライブ動画配信実施日程：
- 第１回 ２００８年１１月１８日 ２０時〜２２時頃
- 第２回 ２００８年１１月２６日 ２０時〜２２時頃
- 第３回 ２００８年１２月 ４日 ２０時〜２２時頃
- 配信コンテンツ：「サムライ７」 黒澤明監督作品「七人の侍」をリメイクしたＴＶアニメ（２００６年 ＮＨＫ総合テレビジョンにて放送）１〜５話までを毎回配信
- 配信帯域 ： Windows Media Video ビットレート １Mbps
- 対象者 ： ブロードバンドユーザ（最大１万人）
- PC推奨環境：
- OS：Windows XP SP2、Windows Vista
- ブラウザ：Internet Explorer6 以降
- ソフトウェア：Microsoft Windows Media Player9 以降
Adobe Flash Player8 以降
※動作環境の詳細、ならびに事前確認方法については、トライアルサイトをご覧ください。
（URL：http://broadband.biglobe.ne.jp/live/）
また、本トライアルの実施に伴い、総務省が支援する「Ｐ２Ｐネットワーク実験協議会」（会長：東京大学大学院教授 浅見徹、事務局 財団法人マルチメディア振興センター）に本年１０月より参画し、“安全”で“効率的”な動画配信の新たな可能性を検証いたします。
昨今、ブロードバンドの普及により、高画質の動画視聴が浸透する一方、これまでのサーバで集中的に動画配信を行なう配信方式では、配信規模の拡大に伴いサーバ・ネットワークへの負荷が増大するなど、より効率的な配信方式の実現に対するニーズが高まっておりました。このたびの両社のトライアルは、このようなニーズに対応するもので、手軽な動画配信を実現することにより、インターネットの動画視聴の新たな可能性を探るものです。
以上
（注１）
ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで、様々な資源の効率的な利用を実現する方式
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